深川篤さん回顧展

３年前、有田焼のデザイナーが病に倒れ、５７歳の若さで急逝した。厚手の丸みを帯びた造形や、使いやすさを追求した作品で知られた深川篤さん。「ぬくもりのある作品と、ものづくりを極めようとした生きざまを伝えたい」。その才能を惜しむ創作仲間や同級生が、回顧展の準備を進めている。　篤さんは白磁の人間国宝、井上萬二さん（８９）にろくろの手ほどきを受けた後、３０歳の頃、深川製磁（有田町）に入社した。「知らないうちに当時の工場長に直談判していた」。