明治伊万里ティーカップ&ソーサー
色絵輪違地紋カップ&ソーサー オールド深川製磁製 明治後期
これでもかと言う手間の掛けようです。
また、生地はエッグシエルのような薄さです。
英國からの里帰りです。
長い年月かけて修行して、
これだけの陶画が描けるようになります。
これ一つに何時間かけたかと言う質問は愚問です。
習熟した職人の技と魂がこもった逸品です。
染付と上絵を手がけた人は別人です。
線描きと塗りつぶす濃(だみ)はそれぞれ
違う専門の職人です。
つまり、高いレベルの分業によつて産まれた
「本物の工芸」なのです。
それが有田焼の真骨頂であり、世界の万博で金賞を受賞し、面目躍如の功績の背景なのです。
発明、発見の代物とは違う営々と積み上げてきた伝統の重さなのですが、
機能性や利便性を志向する現代は
有田焼の変質と衰亡を余儀なくしています。
明治伊万里研究家 ー蒲地孝典記ー
素晴らしいティーカップですね。
ギャラリー花伝の陶器市
明日から始まります。
皆さまのお越しをお待ちいたしております。
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