旧田代家西洋館国の重要文化財に指定
17世紀後半から18世紀中頃、有田焼が盛んに海外へ輸出された時代がありました。その後19世紀には、ヨーロッパの各地で開催された万国博覧会に出品するなど、第2次輸出ブームが起こる中、幕末から明治に有力貿易商人として活躍したのが田代紋左衛門でした。その子、田代助作はさらに販路を拡大するなど海外貿易の隆盛に尽力しましたが、その助作が有田を訪れた西洋人の接待や宿泊用の施設として明治9年(1876)に建造したものが、有田異人館です。日本の伝統技術で建てられた洋館であるため、ステンドグラスやらせん階段など西洋風な一面が見られる反面、床は畳敷きで壁や天井の全面に和紙が貼られるなど、和と洋の混在した擬洋風の構造になっています。
昭和52年3月11日、佐賀県重要文化財に指定されています。
有田異人館は平成26年度より28年度まで復元保存修理事業に取り組んできましたが、このほど修理を終え、平成29年4月1日より正式に展示施設として一般公開を開始しました。
1階:内山の町並みなどについての説明を行うコーナー。タブレット端末やパネルなどで展示。
2階:幕末・明治初期の有田の様相を紹介するコーナー。田代家文書の資料や海外輸出に関する書類
(レプリカ含む)などを展示。
DSC_0551有田町サイトから抜粋
0コメント